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2017/03/28
読書レビュー
大前研一『答えのない世界』書評

大前研一氏と言えば元マッキンゼー日本支社長であり、数多くの書籍を出版されています。『ロウアーミドルの衝撃』や『ザ・プロフェッショナル』などが有名です。私も昔に読んだ記憶がありますが、その先見性には驚かされます。

本書『答えのない世界-グローバルリーダーになるための未来への選択 』は講演や会員制月刊誌、雑誌の内容をまとめたもので、これから先の世界で通用するためにはどんなスキルが必要になるか書かれています。

大前研一『答えのない世界』の概要

  • 第1章:21世紀に求められる人材
  • 第2章:子ども編~21世紀を生き抜くための子どもの学び
  • 第3章:世界に通用するグローバルリーダーの育成を目指して

第1章では、日本の現状の把握と世界の状況について書かれていて、21世紀に求められる人材は「コンセプト力」が大切であると主張しています。

続く第2章では、21世紀に生きる子どもたちに起こる未来の予測と、子どもたちが何を身につければいいのか書かれています。

最後の第3章では、国際バカロレアとインターネット大学のBBT大学について書かれています。

印象に残ったところ

子供に対する親のインプットが子供のアウトプットにつながると考えています。そして、子供に新しい時代を垣間見せることができるのは親しかいないと思います。(p.11)

確かに親がインプットしていないのに子供に教える事ができるはずがないですね。ここでのインプットは学校のテスト用の勉強ではなく、世の中の状況や世間の動きについてです。本書に書かれているように夕食時などにテーマを決めて話合うというのはいい方法だと思いました。親にとっても自分の考えをまとめる事ができるいい機会になると思います。

考え方がまったく違う人間と議論をすると、自分の主張の依って立つ論拠やこだわっている事柄が浮き彫りになってくる。そして、相手の主張によって、その論拠やこだわりの土台がぐらついてくる。それが、思い込みや先入観であることが多い。(p.48)

ネットでは自分の考えと違う人間は排除すべきという風潮が一部に見られますが、これでは自らを狭い世界に閉じ込めているようなものです。色々な考えに触れる事が大切です。と言っても流されるだけでもダメで自分の考えはしっかり持ちつつ、柔軟な思考ができるバランス感覚が必要だと思います。

あとがき

もう今までのやり方で通用しなくなっているというのは30代くらいで普通に働いている人なら誰もが感じているはずです。だからこそ、自分の子どもにどう教えていけばいいのかというのが難しいわけです。もうかなり前から言われているようにインターネットスキルや英語力が必要になってくるというのは必然なんだろうなという印象です。

最初に書いたように色々な媒体からの転載のため、どうしても寄せ集め的な部分があり、正直に言うと読みにくいと感じましたが、全体の主張としては納得できる内容で子供がいる人は読んでおいて損はないと思います。やはり、親としては何よりも子供にきちんと向き合い時間をかけることが1番大事ですね。

それにしても、大前研一さんがもう70代だったのには驚きました。この活動的な姿勢は見習いたいと思います。

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