TOP > Books > 読書レビュー > This Entry
Books

無意識から降りてくるアイデアを発想できる脳の使い方

降りてくる思考法 レビュー

Googleのラリー・ペイジやAmazonのジェフ・ベゾス、古くはアインシュタインの相対性理論やニュートンの万有引力など、世界を変えてしまう発想は無意識の状態で突然浮かんできたと言われます。

もちろん何もせずに突然アイデアが降ってきたわけではありません。彼らはその発想が得られるような脳内環境を作りあげていたのです。

人工知能が発達し、現在人間がやっている仕事の多くを人工知能が代わりにやる事もそう遠い話ではありません。

そんな中で今後、人間の価値をどう出せるかが重要になってきます。アルゴリズムにもデータにも予想がつかないものを作りだせるかどうかで価値が決まります。

では、どうすればそのような発想ができる脳内環境を作りだせるのか。本書『降りてくる思考法』では、その発想を得やすくするためのスキルが書かれています。

優れたアイデアの発想を妨げるもの

人は成長する過程で、学校や会社でのルールなど社会の考え方や行動の仕方を身につけていきます。社会に適合していくことは大切なことですが、結果的にそのワク組みから逸脱する思考がしにくくなっていきます。

しかし、それらのワク組みがあるために様々な問題が発生します。このワク組みとは一種の思い込みであるとも言えます。例えば、身近な問題で言えば、家事は女性がするものであるという思い込みから家庭内がうまくいかなくなるなど。

これら思い込みからくるワク組みを脱出し問題を解決するためには、問題のワク組みに気づき、さらに外の視点を得なければなりません。

無意識にアクセスする

このワク組みから脱出するためには有効な方法が「無意識を意識的に活用する」という方法。

冒頭で上げたような著名人でなくても、突然アイデアが思い浮かぶということは誰でも経験していると思います。

私自身も、アイデアが浮かんでくる時は決まってぼーっとしてる時やリラックスしてる状態の時が多いと実感します。

アイデアの発想力がすごい人とはこの状態を作り出す事に優れていると言えます。

降りてくる思考法を行うための3つのコツ

この降りてくる思考法を行うためのコツとして、本書では3つの方法が挙げられています。

ワク組みの外に出る「メタ思考」をうながす

メタ思考とは、より大きな視点、高い視点から物事を考える事。ワク組みの外へ出て考える事です。物事を俯瞰して考える事で気づきを得やすくなります。

この時にポイントになるのが本質的なことを考えていく事。本書ではアイスクリームのCMのアイデアを考える時、成分や価格ではなく、アイスクリームを食べたくなる時はどんな時だろうと考えると例に出されています。

大きなテーマが見つからない場合は紙に書いて視覚化する事も有効です。

私の場合はマインドマップに書き出してみたり、図にして考えるようにしています。

ワク組みの自動実行をストップする

脳は「とにかく実行してしまう機械なのです。」(p.43)

クジラを想像するなと言われても、グジラを想像してしまうように、脳はとにかく実行してしまう単純な機械です。その脳のシステムをワク組みにとらわれずに考える事に活かすのがポイント。

そのためには対象を思い切り絞り込んで考える事で脳が活性化されます。具体的でシンプルな質問を自分に投げかける事で脳を狭く小さく使うことができるのです。

タスク管理でも大きすぎるタスクは細分化していく事で、次々にやるべき事が思い浮かんできます。これも脳の仕組みを活用した方法なのです。

無意識に働いてもらう発酵期間を設ける

徹底的に脳を働かせたあとは、考えた事を寝かしておくことで、脳が勝手に整理しアイデアが降りてきます。これは古典とも言える『アイデアのつくり方』にも『思考の整理学』にも書かれている事で、実際にしばらく経ってふとした時に思い浮かぶ事は誰でも経験していると思います。

私も何か思考に行き詰まった時は、とりあえず寝るという事を習慣にしています。その他には気分転換に散歩などの運動もおすすめです。

脳を狭く小さく使う48のスキル

本書では脳を小さく使うための48のスキルが紹介されています。

  • 変える
  • なくす
  • くっつける
  • 盗む
  • ~だとすると
  • 見えるようにする
  • 調べる
  • 捨てる
  • ちょっとだけをちょっとだけ

なるほどと思えるものからこんな方法もあるのかと思うものまで、実例を紹介しながらわかりやすく書かれているので、折に触れて読み返してみるといいと思います。

まとめ

アイデアの発想は今後の社会には不可欠。本書ではその発想法の基本を知る事ができます。

アイデアの発想に限らず、仕事をしていく上で大事な考え方も書かれていますので、これから社会に出る人にもおすすめできる書籍です。

色々挙げられている実例を知るのも面白いので是非どうぞ。

Click to Copy Title & URL

Subscribe

"The path"の更新情報をチェックできます。

Recommend

スマホ用表示に切り換える

The Path
Copyright © The Path 2012-2017.