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引き込まれる文章を書くための考え方

引き込まれる文章



引き込まれる文章とはどういうものか。
書き出しで続きを読んでみたくなる、自然に引き込まれていく文章だ。

例えば

  • 手の美しい人である。
  • 味醂干しと書くと泣きたくなる。
  • 一度だけだが、「正式」に痴漢に襲われたことがある。
  • 死んだ父は筆まめな人であった。


いずれも自然と続きが読みたくなる書き出しだ。

「編集手帳」の文章術 (文春新書)では当代随一の文章家と言われる読売新聞のコラム「編集手帳」の執筆者がその文章術の秘訣を明かしている。


コラムの理想型


【マクラ】本題と直接関係なく、多くの人が興味をおぼえる雑学知識をもって最善とする。本題に関係していても、内容が面白ければ次善の策として認める。小説の一節、詩歌、小咄、ダジャレ等の言葉あそび、著名人のエピソードなどなど、無理なくアンコにつながっていきさえすれば領域は問わない。キーワードは「魅力」。

【アンコ】本題の概要を紹介する。事件はどんな経緯をたどったか。何が問題だったか。自然災害ならば、被害を大きくした原因は何か。追悼コラムならば、故人の特筆すべき業績は何か。「…べきである」「…ねばならぬ」など主張したいことがあれば、ここで述べておき、サゲには持ち越さない。キーワードは「簡潔」。

【サゲ】本題はあまり意識しなくてよい。本題から離れても構わない。笑いを誘うもよし。涙を誘うもよし。ホッと息をつけるような、あるいはしみじみするような、読者を本題の緊張から解き放つ文章をもって最善とする。筆者の人生観がしのばれて、かつマクラと関連した締めくくりならば申し分ない。キーワードは「余韻」。(p.55)



書き出しを「マクラ」、本題部分を「アンコ」、締めくくりを「サゲ」としている。

それぞれのポイントは「魅力」「簡潔」「余韻」。

この本の中で実際に編集手帳に掲載されたコラムが紹介されているが、いずれも引き込まれる文章でかつ余韻が残る素晴らしい文章だ。しかし、それでも理想どおりに仕上がるのは100本に1本あるかどうかだと著者は言う。

耳は文章の不良品センサー


経験から申し上げれば、つかえたり、息継ぎが苦しくなったりしたときは、かならずそこに何かしらの欠陥が潜んでいます。文章上の不良品を嗅ぎ分けて、「耳」ほど優秀な感知器はありません。(p.113)


私はブログを書いた後、必ず声にして推敲する事にしている。さすがに大きな声でハッキリと口に出してまでは読まないが、ブツブツ言っているため傍目には怪しく映っているかもしれない。

だが、読んで気づく事は多い。最近はいかに不要な箇所を削るかを課題にしている。記事を短くして伝える文章を作る事は難しいが、長すぎる文章は読む人が疲れる。特にスマホで読まれる事が多くなっている最近の現状ではその方が読む人にとってありがたい。

罪ある身を忘れるなかれ


私のコラムは、いつ、何を、どう書いても、知らず知らずにどこかの誰かを傷つけています。(p.43)


引き込まれる文章とは関係しない事だが、ブログを書く上では気をつけておきたい。

どんな風に書いたとしても、それによって傷ついている人がいるかもしれないという認識は持っておくべきだ。

ブログで自分の意見を主張するのはいい事だが、書き方によっては思わぬ人を傷つけてしまう事がある。自分が正しいと思っていればいるほど、知らず知らずの内に人を傷つけている事がある。これはブログにおいてだけでなく仕事の上でも日常生活においても言える事だ。

まとめ


今回紹介したものはコラムの書き方だがブログにも応用できる考え方だ。もちろんブログ以外のさまざまな文章にも応用できる。

文章というものは本当に難しく奥が深い。だからこそ追究するのが面白い。これもまたブログの面白さの1つだ。




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