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残業なしでいかに成果をあげるか?北欧フィンランドに学ぶ仕事術


北欧のフィンランドと言えば冒頭の写真オーロラやサンタクロース・ムーミン、などを連想すると思います。

企業でいえば携帯会社ノキアが好調で国際競争力でも上位に入っています。
 
国際競争力でスイスが5年連続首位、日本は9位に上昇 | Reuters



それだけでなく高い教育水準を維持し、幸福度ランキングでも常に上位にランクインしています。

フィンランドでは残業という概念がなく夕方には帰宅し、家族と過ごすそうです。
また夏には1ヶ月くらいの休暇をとり楽しんでいるらしいです。

日本でも「ワーク・ライフ・バランス」が提唱されつつあるとはいえ、それは一部の企業にあてはまるだけの状況です。ブラック企業と言う言葉が広まる日本とは大きく違います。

この本ではいかに残業をせずに高い経済水準を維持するかフィンランドの生活・仕事のやり方・考え方だけでなく教育方針まで書かれています。




作業で仕事をした気にらならないようにする


忙しいのは快感なのだ。私たちは、やはり作業の中毒になっていて、目の前のメール、目の前の会議、目の前の電話を優先してしまうのだ。(P.60)



これはよくありがちな事で仕事をした気分になります。
目の前の雑務に追われ、本当に大切な仕事を考えずに終わってしまう…

7つの習慣でも言われている「第2領域」。これにいかに手をつけていく事ができるかどうかで成果が変わってきます。

フィンランドではITを活用し徹底した効率化をはかっているそうです。
ITを活用し社内の情報開示を積極的に行い、情報を共有しているため無駄な会議を発生させないようにしているそうです。
そうして空いた時間を他の重要な仕事に充てているそうです。

やたらと会議をしたがる日本とはえらい違いですね。

仕事を受ける時はよく考えてから受ける


一度約束した以上は、きちっと納期を守るが、それができるかどうか、まずよく分析し、計画し、仕様書をきちっと作成する。曖昧な内容のままでは、決して引き受ける事はない。(P.61)



なんでもかんでも引き受けるのではなく、まずよく考え判断していく。
これはできそうでなかなかしにくい事。

これがなかなかできず、なんでもかんでも仕事(作業)を引き受けて潰れていく人を何度も目にしました。

本人は評価が上がると思ってしているのか、単に断れないだけかもしれませんが、ただ都合のいいように使われている場合もあるので、無理そうならハッキリ断る事も必要だと思います。

要するに自分の状況を常に把握しておく能力が必要という事です。

もちろん新人の頃はなんでもやって憶えるという考え方もあるのでバランス感覚が大切ですね。


方向性をハッキリ示し結果を重視する


方向付けをいい加減にするから、日本の管理職は、いつも部下たちの仕事の進捗が心配で、会議や報告書で状況を確認したくなる。結果よりもどれだけ努力したのかを重視したがる。(P.87)



これが無駄な仕事が増える1番の原因かもしれません。
報告のために作成する資料に力を入れる、よくありがちな事です。

フィンランド人は引き受けた仕事に途中で介入されるのを極端に嫌うそうです。

「最初にハッキリと仕事の方向性を示して後は個人のやり方に任せる」

これがフィンランド流です。

リーダーの立場にある人は参考になるのではないかと思います。

常に疑問をもつ


人から質問された時に部下に「あれはどうなっていたかな」と質問せずに、普段から「あれはどうなっているか」を自らに尋ねる癖をつける事が大事(P.106)



日頃からアンテナをはってあらゆる事に疑問をもつことが大切です。
これは意識次第で誰にでもできる事だと思います。

自分の担当している仕事じゃないから知らないという意識ではなく、当事者意識を持つ事が大切です。

よく褒める


褒めるためには、その人をよく観察しなければならない。それは人を「思いやり」、「共感する」ことでもある。(P.111)



日本人は褒める事がうまくできない人が多いそうです。
確かに私も思っていてもなかなか褒める事ができません。

その褒める事に関しても個人個人の成長度合いを見て褒める事を重視しているそうです。
これは普段からよほど観察していないとできない事です。

これは子育てにも応用できそうです。
つい他の子供と比べて褒めてしまいがちですが、本人の成長具合を褒めるようにしていきたいですね。

自立を重視した教育


日本では「他の人たちと強調してやっていける人間を育てる」ことを重視するのに対して、フィンランドでは「人生の全ての面で、個人として自立した生活ができる人間を育てる」ことにある。(P.151)



ここからは教育についての話になります。
フィンランドは高い教育水準を維持しているそうですが、日本のように親が塾に通わせてとかではなくあくまで自主性を重視しているそうです。
それは本人に人生の責任をとらせることでもあり逆に厳しいと言えるかもしれません。


理解することを重視


フィンランドでは落第は「権利」とみなされていて、しっかりと理解できるまで、原級にとどまる事が「要求できる」のである。(P.157)



これには驚いたんですが、フィンランドでは落第は普通の事で、本人が勉強を理解する事を重視しているそうです。

先述した「自立した生活ができる人間を育てる」という意味では確かに理解していなければ生活に支障をきたします。
何が大切なのかを考えさせられますね。

日本のようについていけてない子供をそのままにして、進級だけしていくのとは
大きな違いだと思いました。

それでなのかどうかフィンランドでは荒れている子供はほとんどいないそうです。


まとめ



どうでしたか?
私もあまりの違いにびっくりしました。

日本とは生活スタイルから何もかもが違うフィンランドですが、工夫次第で取り入れれる事もあったと思います。

以前テレビで世界の男性の家事時間のランキングについて、日本人は少ないと放送していました。

参考▶︎ロイターニュース



それは個人の問題ではなく労働環境が問題だと思います。
そのテレビではまるで日本の男性が悪いかのように言ってましたが、根本的に改善していかなければ変わっていく事はないと思います。

例えば、少子化対策にしても育児休暇が堂々と取得でき、その後の待遇もきっちりしているそうです。(女性だけでなく男性も)
日本では育児休職の制度はあっても男性が育児休職を取得できるような雰囲気ではありませんよね。

こういう例ひとつ見ても全く状況は違います。

代わりに高い税金を課せられているんですが、その分保障がしっかりされていて、国を信頼しているのだそうです。

政治に不信感いっぱいの日本とはえらい違いです。


民族性の違いもありすべてを真似することは当然できないですが、自分のできる範囲で実行していくといいと思います。

特に休暇の楽しみ方なんかはかなり参考になります。
いかにお金をかけずに楽しむか、詳しくはこの本を読んでみてください。

きっとこの本を読むとカルチャーショックを受けると思います。
是非読んでみて下さい!

それにしても私はこの本を読んで1度行ってみたい国になりました!!

では、今日はこの辺で!!

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